スウェーデン発のライフスタイルオーガニックスキンケアブランド「L:A BRUKET(ラ・ブルケット)」の創立者でありCEOのマッツ・ヨハンソン氏が来日。ブランド創立のきっかけや、ブランドの強みについて伺った。
まず初めに、L:A BRUKETを立ち上げたきっかけを教えてください。
モニカという陶芸家の女性がストックホルムのデザインショーに出すソープディッシュを作ることになったんだ。そのソープディッシュに合う石鹸が無かったから、「器に合うオーガニックの石鹸を一から作りたい!」ってなったことがブランド立ち上げのきっかけかな。
きっかけは意外にも陶芸家の方だったのですね。
その時あったオーガニックの石鹸は、モダンな雰囲気の作品に合わなくて。自分たちでモダンさも取り入れたオーガニックの商品を作ろうとなったんだ。
なるほど。でもなぜ、そこからブランドを設立しようと考えたのですか?
モニカは元々アーティストだから、何か素材を使って、創り出すということに面白さを見出したんだ。そこで彼女の情熱が製品作りに繋がった。彼女の出身も200年のスパの伝統を持つヴァール・ベリっていう町で、レシピにもアクセスする機会が多くあってそこから情報を得て、いろんなものを作っていって、、まぁ、計画的にブランドを作ろうとしたっていうよりかは、気が付いたらいろいろつくって、ブランドが立ち上がるようになった感じかな?
では、L:A BRUKETはモニカの情熱から生まれたブランドですね!
そうだね。その情熱はずっと大事にしていて、戦略や利益の為じゃなくて、自分たちの為に良いものや、人生を豊かに出来るようなものを、情熱を持って作っているよ。お店のシンクなんかもモニカが作っているんだ。
この商品をどんな人達に使ってもらいたいですか?
スウェーデンの自然を都会に住んでいる人たちに届けたいな。現代では、自然と触れ合う機会が少なくなってきているからね。スウェーデンは広大な土地で人も少なく、自然にあふれているから、それを活かせる商品を生み出せると思っているよ。
商品の製作は全て、手作業で行っていて、自然の原料を使っているから、その時々の天候や、原材料の育ちの異なりもあるから、実際に触って、匂いを嗅いで、状態を見ながらやっていく事が大切なんだ。使ってくれた人たちに満足してもらえるように一切妥協をしない商品作りを心掛けているよ。
L:A BRUKETは香りにも特徴がありますよね。ヒノキやレモングラスなど自然を感じる香りもあれば、タバコといった他では見ない珍しい香りもありますよね!
香りもスウェーデンの自然や伝統を感じられるものをチョイスしているよ。
スウェーデンでは古代からタバコの木を栽培していて、葉を香ったときにフレッシュで、甘さの中にスパイシーさもあって、すごくいい香りなのを発見したんだ。だからブルケットではタバコの香りを打ち出しているよ。
本当ですね。甘い香りの後にほんのりとスパイシーさが来ますね!そういえば夏に新しい香りが発売予定になりますよね?
そうそう、ピローミストに新しい香りが出るよ。
それもスウェーデン伝統の初夏を祝うお祭りで、「Midsommar(ミッドソンマル)」って言ってね、1年の健康を願ったり、恋愛成就の言い伝えもあってね、7種類の草花を枕の下に敷いて寝ると、夢に出てきた人と結ばれるって言われているんだ。
その伝統儀式をモチーフにした「7 Flowers(セブン フラワーズ)」っていう香りが新しく発売予定だよ。
すごく素敵な伝統ですね。草花を感じるスッキリとした香りですね!寝るときにこの香りがしたらリラックスして気持ちよく眠れそうな気がします!
こういったホームケアは、ふわっと香ったときに、ちょっとした幸せを感じてもらえたら嬉しいな。
次に、コスメブランドは世界にも多くありますが、L:A BRUKETはここが他のブランドと違うなど強みはありますか?
美に対するアプローチにはすごく自信を持っているよ。スキンケア、ホームケア、ボディケアの肌に対する商品だけでは無く、健康に人生を送っていく為に必要な生活環境に携わる商品も数多く扱っているところかな。さっきも話に出てきたピローミストとかね。
特に、スキンケアは力を入れていて、10年間商品作り続けてきた中で、人々のもともと持つ、肌質や肌の細胞に自然の原料がどのように反応するのか、相互的にどう作用するのかが、分かってきた部分はあるから、すごく自信をもってオススメしているよ。
商品も性別関係なく、いろんな人に使ってもらえるようなブランドになれたらいいな。
今、世界ではサスティナブルが重要視されていますが、L:A BRUKETではサスティナブルを意識している事はありますか?
容器を可能な限り少なくする仕組みを作っているよ。同じボトルを何度も使えるように、容器には質のいいリサイクルの素材を選んでいる。リフィルの商品も多くあるから、気に入った商品を繰り返し使ってもらえるようにね。
成分によっては溶けてしまうものもあるから、プラスチックの容器だけではなく、ガラス使用した容器もあるよ。
確かに容器作りを少なくするのは環境にも配慮していますね。ちなみにグローバルの店舗では、お店に容器を持っていくと詰め替えが出来るサービスがありますよね。
そうだね。お客様自身にお店に足を運んでもらって、ご自身で入れ替えてもらう。使ってくれるお客様にこの仕組みを伝えていく事を大切にしているんだ。
サスティナブルはひとりひとりが意識する事や、考える事が1番大切だと僕は思っているから、この仕組みがみんなに伝わればいいな。
この間、パリで開催されたポップアップでも、内装、什器のほとんどが再利用出来るものを使っていて、過剰な自然消費にならないように、廃棄物問題にも着目しているよ。
商品の製作工程でも、素材や成分は高品質なものを使って、少量で効果の出るもの選んでいる。長い目で考えたときに、もともとの使う量を少なくできるようにね。これもサスティナブルの発想だね。
最後に日本の人たちにメッセージをお願いします。
まだまだ、ブルケットは未熟で学ぶことも沢山あるけれど、微力ながらも地球環境問題にも貢献できるように努力し続けているよ。
有難う御座いました。
PROFILE
マッツ・ヨハンソン
L:A BRUKETの創立者であり、現CEO。
L:A BRUKET
スウェーデン発のライフスタイルオーガニックスキンケアブランド。スウェーデンにある西海岸の町ヴァールベリに伝わる伝統的スパ療法をベースにし、2008年に創設された。海と陸から採れるハイクオリティなオーガニック素材を、丁寧に配合したプロダクツは海岸地方の過酷な天候や強い日差しを生き抜いた自然の恵みがたっぷりつまっています。
Official Site : http://labruket.se/
Instagram : https://www.instagram.com/labruket_japan_store/
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