【インタビュー】LILYS 小林有里

LADIES / 2020.07.31 update.

自身が立ち上げたシルバージュエリーブランド「LILYS(リリーズ)」のディレクションを行い、ファッション雑誌やアパレルブランドのモデルとしても活躍する傍ら、2人姉妹の母でもある小林有里さん。そんな氏が手掛けるジュエリーは、モデルとして様々な物を着こなしてきたが故に、つける人の事を細部まで考えて、つくられている。「身にまとう人が毎日を大切に過ごせますように」そんな思いを込めてハンドメイドに拘った暖かい作り手である氏の裏側を探ります。

まずは、ファッションに触れたキッカケを教えて頂けますか?

父がアパレルに携わっていて、小さい頃から洋服はとても好きでした!
人とは違うファッションをしてみたり、急にドシンプル路線に走ってみたりと、、、迷走を繰り返して、現在のスタイルに辿り着きました。

お父様がファッション業界の方なのですね!家族の影響は確かに大きい物がありますよね!
では、ご自身のブランドを立ち上げ、デザイナーになったきっかけは、お父様の影響でしょうか?

デザイナーになったきっかけは、裁縫好きな母の影響で、小さな頃からモノづくりはとても好きでした。お洋服やアクセサリーは暇さえあれば作ったり、リメイクしたりしていましたね。

デザイナーのきっかけはお母様にあったのですね!ファッション家系ってことですね。とても羨ましいです!
では、そんな小林さんのブランド「LILYS」についてお伺いしたいと思います。
まずは、どのようなブランドなのか、ブランドコンセプトを教えて頂けますか?

ブランドコンセプトは、流行りに従うのではなく、自分の定番アイテムとして長く愛用できるモノづくりをしたいと思っています。シンプルでベーシックな格好に、少しモードで凛とした雰囲気でつけて頂けたら嬉しいです!

流行りものだとすぐ付けなくなってしまったり、周りの人と被ってしまったりしてしまいますもんね。
自分が好きなデザインや、拘っているモノは、やはりずっと使えるし、気付けば毎日つけている事もありますよね。「LILYS」のデザインは、他にはない女性らしいラインや、ハンドメイドならではの繊細さがとても感じられます。そんなデザインのインスピレーションは、どこから得ているのでしょうか?

いつも、自分が付けたい!欲しい!ものをデザインしています。なので、インスピレーションは日々の自分のコーディネートです!
それを元に問屋さんで素材を見て回って頭の中で組み立てています。

なるほど。確かに、女性が身に着けるジュエリーとして実際にご自身が身に着ける、身に着けたいモノを作る事でアイディアが生まれるのですね。
デザインのお仕事はとても興味深いですね。実際、デザイナーとはどのようなお仕事なのでしょうか?

この日までに仕上げなければ!と意気込むとき、急に思い浮かぶとき、様々ですが、何度もサンプルを作る過程で完成が見えてくるワクワク感はとても楽しいです。
もちろん頭の中で想像していたものが、実際には実現困難な場合も多々あります。
大変だなぁと思うより、それをどうしたら理想に近づけるかを考えるのが醍醐味です!
とはいえ、上手くいく可能性は五分五分なんですけどね。

確かに、見た目だけではなく、素材や重さによって装着感も変わってきますもんね。我々消費者が知らないところで、重要な事がたくさんあるなんて、お話を聞くまでわからなかったです。
上手くいかない時もあるとの事で、デザインをしている中で、スランプなどはありましたか?

他のことに時間を費やしてしまい、身が入らないときは多々あります。

小林さんのお仕事は、「LILYS」のディレクターやデザイン以外にも、モデルのお仕事や家庭を持つ母親でもありますもんね。時間がいくらあっても足りないのでは。。。
そんな時のスランプ脱出方法はあるのでしょうか?

とりあえず、問屋街に行って、ストーンや金属パーツを眺めに行きますね。
実際目にすると創造が膨らむので、足繁く通うこともあります。

なるほど。問屋街、これもまた我々消費者が経験しない未知の場所なので、奥深さを感じます。
そんな中、小林さんが世に生み出したジュエリーは様々ですが、デザインをする上で1番大切にしている事はありますか?

「やっぱり、これだよね～」なんて、その日の始まりに選んでもらえるようなモノをお届けできたら、この上なく嬉しいです!
この日はコレ!!なんて特別扱いのものから、毎日つけたくなるようなシンプルなアイテムまで、長くジュエリーボックスのスタメンでいられるようなモノをつくりたいです。

ジュエリーボックスのスタメン。素敵です。ジュエリーはその人の雰囲気やイメージを変える力を持っていると思います。仕事やデート、パーティーなどで身につけるそれぞれのジュエリーにも、作り手の方々の思いが込められていると思うと、これからのジュエリー選びも変わりますよね。
これからも素敵なモノづくりをされ続けていかれると思いますが、今後の展望をお伺いできますか?

仕入れ、デザイン、製作、諸々全てを一人でやっています。誰かに任せるのが嫌というのではなく、自分で全てやっていたいので、あえて一人です。これからも、一人で出来る限界までフル稼働したいと思っています。

パワフルな小林さんのお話を聞くと、私も頑張らねばと、啓発されます!
では、最後にお伺いいたします。「あなたにとって、35歳とは?」お伺いできますか?

35歳。改めて考えるとすごくいい大人!
若い頃、想像していた以上に家族もお仕事もとても充実しています。
40代はもっと気持ちも時間も自由に過ごせたら。
そんなことを思いながら、30代後半も来た波にとりあえず乗ってみようと思っています!

この度は、ありがとうございました!