尚美学園大学時代から日本代表入りするなど、国際大会で活躍。第5回IBAF女子野球ワールドカップでは、大会MVP・最優秀投手に輝き、2015年に女子プロ野球界入り。2019年女子プロ野球引退後、エイジェック女子硬式野球部へ入部。豊富な経験を活かし、チームを勝利へ導くと同時に「女子野球をあたりまえに、普通にしていきたい」という気持ちのもと、女子野球の普及活動へ力を注ぐ。そんな彼女を掘り下げるべく、オフの日に突撃取材へ行ってきた。
ではまず、スポーツ(運動)に触れたキッカケを教えて頂けますか?
両親も、幼い頃からスポーツをやっていたんですよ。母は陸上、父は野球をやっていて、スポーツが大好きな家系だったので、小さい頃から外に出て遊ぶ事が大好きで、男の子と混ざってサッカーだったり、ドッチボールをしていたんです。お家の中で遊ぶと言うよりは、外に出て動き回る事が好きだったので、何かスポーツをやりたいなっていう気持ちはずっとありましたね。
なるほど!もうスポーツ一家だった訳ですね!では、現競技の野球に触れたキッカケを教えて頂けますか?
やっぱり、父が野球をやっていた事もありますし、4つ上に兄がいるんですけど、兄も父の影響で野球を始めたっていうのもキッカケで、常に兄に付いていくような感じだったので、その兄が野球を始めたっていうのが大きなキッカケですね。
そうだったんですね!ちなみに、おいくつの時に野球を始めたのでしょうか?
だいたいボールを握ったのは3歳の時ですかね。父も草野球チームに入っていて、兄もそれについて行くので、自然と私もそれについて行くという形で、試合の合間にキャッチボールをしてもらってましたね!
3歳!やっとちゃんと歩き出せたかな?っていう時ではないでしょうか?
ちなみに、野球をそのまま続けられたと思いますが、少年野球チームに入られたのでしょうか?それとも、女子のチームがあったのでしょうか?
いや。女の子のチームはなくて、男の子に混ざって一緒にやっていましたね。
女の子1人で男の子の中に混ざってやっていると、大変な事も多かったのではないでしょうか?
あまり大変っていう思いはなかったんですけど、中学生くらいからはやっぱり心細さとか、寂しさはありましたね。
そうですよね!思春期の男子の中に女子がポツンといるなんて、凄く大変な事だと思います!
では、小中高と頑張って野球を続けてこられた磯崎選手は、どんなタイミングでプロを目指そうと思ったのでしょうか?そのキッカケを教えて頂けますか?
元々、女子プロ野球はなかったんですよ。女子のプロ野球が出来たのも、ちょうど私が高校を卒業する時くらいだったので、小さい頃はプロを目指すっていう気持ちはなくて、ただ好きな事を続けてきた感じでした。そんな時に「女子プロ野球が出来るよ。」と聞いて、大学へ進むか凄く迷っていたんですけど、やっぱり大学を出て、もっと野球を学びたいと思って、元プロ野球選手が指導者で付いてくれる大学へ行きました。大学ではアマチュアとプロが対戦するジャパンカップという大会があり、そういった大会で試合を重ねると、もっと上手くなりたいなっていう気持ちが出てきて、大学を卒業して1年間はプロに勝ちたいという気持ちで、アマチュアに残ったんです。けど、ジャパンカップに出場するまでにもアマチュアリーグ予選を勝ち上がらないと出場が出来ないので、その厳しさも知り…プロで自分のレベルを上げようと決意して、大学を卒業してから1年後にプロになりました。
女子プロが出来たのも最近なのですね!女子プロ野球と聞いて、違和感がなかったのでずっと前からあるものだと思い込んでいました!
では、「選手」というお仕事についてお伺いしたいと思います。続けていてよかったと思う事や、大変だった事、嬉しかった事など、エピソードがあれば教えてください。
そうですね。やっぱり自分の好きな事を仕事に出来るという風に思っていなかったので、それができている今がとても嬉しいですし、少しづつ女子野球が発展していって、プロと言う場で試合をさせて頂けるっていうのは、やっていて良かったなって思います。後は、肘を手術しないと今までみたいに投げられない状態になってしまったときは、辞めることも考えました。けど、その時にたくさんの人に支えてもらって、新たに頑張ろうっていう気持ちになれたのが1番大きいですね。リハビリして下さった先生やファンの方々の応援があって、今の自分になれたと思います。
ケガをされていたんですね!
ちなみに、手術から、復帰までにはどれくらいのお時間がかかったのでしょうか?
元々5ヵ月くらいで復帰できる予定だったんですけど、7ヵ月くらいで復帰できましたね。でも、復帰したその年にプロ生活の中で1番良い成績が出せて、チームも優勝できたので、いい経験が出来たなって思いましたね。
なるほどー!7ヵ月かかっての復帰、リハビリも大変だったと思います。それを乗り越えたからの好成績。素晴らしいですね!
ちなみに、お話が重なってしまうかもしれないのですが、スランプはありましたか?
プロ生活の中で、やっぱり勝てない時期もあったんですけど、そこで考えすぎると、性格的にどんどんダメになっちゃうかなっていうのもあって、「これはスランプじゃない。大丈夫だ。」っと切り替えていましたね。考える時はとことん考えるんですけど、ピッチャーというポジションもあって、あんまりチームのみんなにそういった姿を見せたくない気持ちもあって、切り替えは自分自身でしていました。
やはり、ピッチャーというポジションはチームの皆さんを牽引する大事なポジションなのですね。いろいろな葛藤があるのだと思います。
では、そんな磯崎選手の日頃心がけている事をお伺いできますか?
常に上を目指していきたいっていう気持ちがあるので、手を抜かず、辛いときこそ、楽しくやろうと、自ら自分で考えてチャレンジしていく事を毎日心がけています。
ちなみに、試合前に絶対コレをやっている!といったルーティーンなどはありますか?
先発の日とかだと、音楽を聴きながら、自分の世界に入ってちょっと長めにランニングをしてますね。どの音楽を聴くとかは決まってないんですけど…
なるほどー!自分の世界に入って集中力を高める事って、大切ですもんね!
では、磯崎選手のオフの面をお伺いできたらと思います。今年はコロナウィルスの影響もあり、世の中はブラックなニュースが続いていますが、磯崎選手のストレス発散方法はありますか?
結構ショッピングが好きで、何かあったら買い物に出かけたりしていましたね。今年はコロナの影響でなかなかお買い物に行けない事が多かったので、密集しないような場所を選んで、景色の綺麗なところを見に行ったりしていました。後は、美容も好きなので、家にいる時間も増えたっていうのもあって、肌のケアに時間を使いました。
美容をやるだけでもストレス発散されますよね!分かります!
では、まだまだ裏側をお伺いしたいと思います!磯崎選手の好きな食べ物はありますか?
最近家にいる時間が増えたので、料理を頑張ろうかなと思って、煮込みハンバーグを作ってます!
煮込みハンバーグ!すごいですねー!私はよく型崩れしちゃって、全然ダメですー!
では、このインタビューも終盤に差し掛かってまいりました。真面目なお話に戻らせて頂きますね。磯崎選手ご自身が考える、今後の展望を教えて頂けますか?
そうですねー!正直野球の道がここまで広がると思っていなかったんですけど、今までずっと野球を続けてきて、男子のプロ野球が12球団、女子のチームが2球団できて、少しづつなんですけど、女子の野球も広がってきたので、これからも女子野球を広める活動をしていきたいと思っています。
我々も微力ながら、応援させて頂きます!
では、最後の質問をさせて頂きます。磯崎選手にとって、35歳とは、教えて頂けますか?
小さいときは、結婚して家庭を築いてっていう事が幸せだと思っていたんですけど、今考える35歳像っていうのが、皆さんバリバリ仕事もできて、尚且つ綺麗な方がとても多くて、私の中ではまだまだ子供の部分も多いので、35歳までには外見も中身も綺麗な大人の女性になりたいなと思います。
ありがとうございました!
PROFILE
磯崎 由加里
Baseball Player
Instagram:https://www.instagram.com/isozaki.11/
URL:https://s-rights.co.jp/member/isozaki-yukari/
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