ファッション誌にも掲載され、幅広く活躍しているブランドプレス。そんな仕事を長年続けている働く女性として輝き続ける芝田氏。そんな彼女の仕事は、一見、華やかに見えますが、そこにはどのような努力や葛藤があるのでしょうか。プレスというお仕事について、聞いてみました。
まずは、ファッションに触れたきっかけを教えて頂けますか?
子供のころって、お母さんに洋服を用意してもらう事が多いと思うんですけど、ある日、母が選んでくれた洋服が嫌で、大泣きした事があるんです。上下黄色いお洋服で「卵みたいで恥ずかしい・・・」って泣いた記憶があって、、、(笑)今思い起こしてみると、小さい頃からそんな事思っていたのだと思い出しました。
高校生の時には、佐田真由美さんと岩堀せりさんがメインで出ていた「vivi」を、2人の姿を見たいがために購入していましたが、同時にファッションへの興味が強くなり、この辺りから雑誌を見るようになりました。
あとは、人生に実のある事を学びたいと思い、短大で栄養士の勉強を2年間学んだんですけど、就職活動を始めた時に、大好きなオシャレやネイルをずっと我慢していかなければいけない事が、すごく引っ掛かって、華やかな世界で仕事がしたいと強く思うようになりました。元々好きなファッションのお店があったので、そこに面接を受けに行ったらその日に合格をもらい、気がついたらそこから10年以上アパレルの世界にいますね。
小さいころからオシャレが好きだったイメージが伝わってきますね。ちなみに、東京に来るキッカケになった事は?
プレスになるキッカケのお話になるんですけど、札幌のセレクトショップで5年間勤めていて、その中で、店長や、マネージャー、バイヤー、デザイナーまで、いろいろな経験をさせてもらいました。月に1度は東京に来て、バイイングや新規ブランドの開拓をしていく中で、東京と札幌との規模感の違いが大きいことに考えさせられて、、、もっと自分を向上させたいという気持ちが一番にありました。
あと、当時仕事のためにも幅広いジャンルの雑誌を熟読していましたが、そこで見たアパレルブランドのプレスさんがとっても輝いて見えたんです。そんな時に、働いていたショップを退職する事になって、長らくセレクトさせて頂いていたアパレル会社の方に「やりたい部署を空けておくから、うちにおいでよ。」と誘っていただき、上京しました。
そして、そこのプレスアシスタントとして働くことになったんです。
なるほど。やりたい部署を空けておくからおいでよ、、、すごいですね!
いろいろ経験した中で、プレスを選んだ芝田さん。プレスの仕事をしてみて、楽しい事や大変な事はありましたか?
なりたての時は自分が想像していたものと違ったと、まず感じたと思います。(笑)華やかな世界を夢見て入りましたが、全然地味でびっくり!とりあえず力仕事が多いのと、一生懸命取り組んで作ったモノでも結局裏方だったり。
今の会社に入ってからは、いきなり2つのブランドを同時に見なきゃいけないので、苦労しました。同じ事に対しても、ブランディングも違えば、フォーマットも違うので、1つの事に集中できないのが大変ですね。
あとは、スケジュールを合わせる事かな。人と人との間に入る仕事が多いので調整するんですけど、これがなかなか大変なんですよ。忙しい方ばかりなので、人数が多ければ多い程なおさら。
楽しい事は、一から打ち合わせをして、時間をかけて準備をして、形になった物が人の手に渡って、喜んでもらえた時
ですかね。(カタログや雑誌掲載、展示会など)あとは、自分が考えた施策でうちの商品が売れた時とかかな。簡単に言うと、評価された時。って感じですかね。
アシスタントだった時は、年下のモデルちゃんたちにも気を遣わなきゃいけなかったりで、ストレスもありましたが、今になると、モデルちゃんともすぐ仲良くなれて、ご飯に行ったり展示会廻りに行ったり、すぐお友達になってしまいます!これも経験を積んできたからこそですね。
楽しい事や大変な事があるからこそ、やりがいがある仕事だと思いますが、毎日の中で、スランプはありましたか?
前職の時に、会社の事業縮小で、やりたい事がどんどん出来なくなった事ぐらいかな。自分のスランプは特にないですね。店舗が無くなってECだけになり、不可抗力の部分で、どうしようと思う事はありましたね。
今、仕事をする上で1番大切にしている事は?
外部の方と会う時は、ブランドの顔として、イメージを悪くさせないために印象良く対応するよう心がけています。客観的にプレスに憧れた時に「この人がこのブランドの顔なんだ。」って思ったんですよ。
ブランドの顔としてプレスがいると思っていて、会った人たちには私がブランドのイメージになるので、自分の佇まいを、堂々として対応する事を心がけていますね。自信ないけど自信を持っている様に振る舞わないと、自信がないブランドだと思われちゃうので。
とにかく明るく。をイメージして、笑顔を心がけてます。
勉強になります。基本の「笑顔」って、意識してもできない人の方が多いですよね。では、今後の展望をお伺いできますか?
一番困った質問ですね。今までやった事のない経験をしたい。とは思います。間に挟まれる事が多いので、自分の意見じゃない事に振り回される事が結構ストレスで、、、自分のブランドを持ちたいなって思う事もあります。自分のブランドは、自分の意見その物だから。
芝田さんが創り上げるブランド、楽しみにしています。では、現在PRをされている「Noëla」や「The Virgnia」は、どんな人に着てほしいですか?
オシャレを楽しむすべての人に着てほしいと思っています。トレンドが変わる様に、人の好みも変わると思うんですよ。歳を重ねるごとに好みも変わるし。どこかの人生のタイミングで、「Noëla」と「The Virgnia」を着て頂けたら嬉しいなと、思います。
ありがとうございます。では、最後に「あなたにとって35歳とは?」教えて頂けますか?
35歳は、仕事ができて当たり前の歳で、経験を積む時代を終えて、新しい事に挑戦しやすい時だと思います。キャリアがついているので、それを今までの経験を最大限に生かせる歳なんじゃないかな。自分の成長だけじゃなく、自分以外の会社やブランドの向上に生かせる歳だと思います。
客観的に見たら、キャリアのあるカッコいい女性。人生に余裕を感じられる歳だと思います。いろいろな物にお金を注げる歳で、今までお金をかけてこなかったお化粧品とか、少し高いご飯を食べに出かけたりとか、身に着ける物なんかも。
今までできなかった、贅沢を自分にしてあげられる歳だと思うので私も贅沢を楽しみながら、今まで繋がってくれた方々をこれからも大切にしていきたいです。
ありがとうございました!
PROFILE
株式会社 HIROTA
https://www.hirota ap.com/
Noëla
Official Site : https://store.noela.jp/
Instagram : https://www.instagram.com/noela_official/
The Virgnia
Official Site : https://virgnia.jp/
Instagram : https://www.instagram.com/the_virgnia/
プレス 芝田 早希
https://www.instagram.com/sakichoikas/
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